稽留流産〈手術〉のこと

RPG系は最初こそ気合が入るものの、毎回最後までクリアできない、すら子です。
少し前ですがタイトル変わりました。
名前のとおり。そう、あのゲームです。
パルプンテ」=「なにが起こるか分からない」
呪文のことです。
1日なにが起きるか分からないけど、今日もちびすらとゆるーく過ごそうと思います。


では暗い話続きでごめんなさいですが、つづきを。

結婚式2日後、朝からすら夫と病院に行きました。
そう、手術当日です。


大きな怪我や病気もしたことがない私、「手術」なんて今まで縁もなく、注射でビビってるくらいです。
もうこの言葉だけで不安と緊張しかありませんでしたね。


日帰り手術ということで、特に大きな荷物などはなく向かいました。


着くと、もう一度内診して最後の確認を。


前の診断後ネット検索すると、「稽留流産と診断された数日後、また動いてた!」なんて話も見てたりして、少しばかり期待もしてましたが、そんなうまくはいかないよね、と現実を突きつけられました。


その後、目の前に来る車いす
特に私は体調も良く体は元気だったので
「えっ大丈夫ですよ!」
と言うものの、「一応決まりなので…」と申し訳なさそうに言う看護師さんの言う通りに。



病室に運ばれると、病院着?に着替えて待機でした。

途中途中、手術の為の処置があり、本手術が始まるまでには長引きそうだったので、すら夫には外出してもらってました。


正直に言うと、この途中の処置が私は1番辛かったです。すごく、痛かった。(びびらせるつもりはないんですが、ごめんなさい)
もう、はやく楽にしてくれ、、と思うくらいには辛くて、また病室で待機でした。



1人で寝ていると、向かい側の方と看護師さんの声が聞こえてきました。



「もう、お腹に赤ちゃんはいないんですよね」と。



泣きながら話すその声がすごく今でも鮮明に残っています。



それを聞いた瞬間、涙がとまらなかった。
不安だからなのか、痛いからなのか、悲しいからなのか。

一瞬にしてもう全部が辛くなってしまって、全部全部受け入れなきゃと思っていたけれど、声を抑えて泣いてしまいました。


今回心細くて一緒に居て欲しい、と一緒に来てもらっていましたが、この時だけは、すら夫が居なくてよかった、と思います。


泣いているその姿を見られたくなかったというよりは、手術前の最後、ちゃんと1人で泣いて受け入れる時間があったことが、私にとってはよかったのかなと思っています。



その後、手術室へ。



全身麻酔ということで、注射を打たれて、看護師さんと一緒に声に出して数を数えます。




赤ちゃんに「ごめんね、とお腹に来てくれてありがとう。」を胸に私は麻酔で目を閉じました。




意識は全くなかったけれど、なんとなくずーっと頭の中がグルグルしていて、長いグネグネした狭いトンネルの中?をずっと這って進んでいくような、そんなかんじ。




どーにかして目が開くと、もう病室に寝ていて、目の前にはすら夫が。


「起きたかー?」とほっぺをペチペチ叩かれていました笑


よくドラマでみる、あのかんじ。
あ、ほんとにこんな感じでぼやーっと気がつくんだ〜と呑気に考えながらぼーっとしてました。


起きてすぐは本当に力が入らなくて、ぼーっとしてて、すら夫曰く焦点も合っていなかったみたいです。


少し経つと、喋ったり体も動くようになって、ようやく現実に戻ったみたいな感じでした。



そこでやっとまた涙が。
次は無事終わった安心と虚無感と。





色々と落ち着いて、電車に乗って帰りました。

(この後、電車乗ってる間にお腹?子宮?が痛くなりすぎて、車いすで運ばれ、駅員室で休みました。無理せずもう少し病院で休めばよかった。)



家族も友達も本当に心配してくれていて、でもこの時だけは、一言二言くれた後はいい距離を置いてくれていて、有り難かったです。



この時来てくれてた子は、今のちびすらだったのか。
違う子だったのか。本当のことは分かりませんが、
ちびすらにもいつかお話できたらいいな!





妊娠たったの7週だったけれど、たしかにあの時お腹には命があって。
すごい幸せな時間をもらえました。




ありがとうね〜〜
と、伝わってたらいいな。





この話はこれで、
おしまい。





これからはまた、ちびすらが生まれるまでを!



つづく。